国のCOVID-19対策に思うこと

こんにちは〜

ずっと書こうと思っていた内容なのですが、いざ書こうと思うと怒りが爆発しそうだったので、なかなか書く気になりませんでした。しかし、さすがに最近の国の政策が酷すぎて、黙っていられませんでした…(私個人的に思うことです)。

(医療現場の声ですが、国の政策への不満が主なので、気分を害される可能性のある方は、ご遠慮いただいた方がいいかもしれません)

最近、テレビで盛んにCOVID-19感染者が増えて、医療崩壊が起こるかも、と言われてますよね。私はある県の田舎の総合病院で勤務しており、その地域(いわゆる西部、東部などというくくりです)で最大人数のCOVID-19患者を受け入れてます。ですが、最近肺炎像のあるCOVID-19患者さんが数人来ましたが(入院適応のある方々です)、受け入れ人数上限のため、受け入れできませんでした。そして、私の勤務先に限らず、この地域のCOVID-19受け入れ病院はすべて満床になっており、その患者さんたちは県の他の地域で受け入れられることになったでしょう(ここに関しては保健所の管轄なので、詳細は知りません)。つまり、医療崩壊はすでに起きているのです。COVID-19専用病床のために、一般病床を半年以上前から開けているため、一般の入院患者さんはとっくに制限されています。国は病床数確保をいつも言いますが、ベッドだけあっても、医療従事者がいなければ何の意味もありません。事実、私の勤務先も病棟一つを開けているため、ベッドは余っていますが、マンパワーの問題でこれ以上受け入れられません。そして、地域の他の病院でクラスターが発生していますが、その負担は今頑張っている病院にいくのです。私の地域では、今も毎日何十人と新規感染者が出ていますが、医療機関の負担はもう限界を超えています。

こんな状況の中、Gotoキャンペーンを続けている国や地域に、私は怒りしかありません。医療従事者は普段から自粛を言われ(私は勤務先から言われていますが、自主的にしている方々もたくさんいると思います)、頑張って働き、いつも以上に大変な中、自分たちの納めた税金をGotoキャンペーンで使われ(しかも、ほぼ恩恵は受けられず)、その後始末(言い方は悪いですが、実際そう感じます)をさせられているのです。そもそも、Gotoキャンペーンを始めた時点で遅かれ早かれ今の状況になることは予想できたはずなのに、対策はいつも後追いのみ。私のまわりを含め、医療従事者からすれば、Gotoキャンペーンを始めた時点で、国は医療を捨てたと思っている人もいます(過激に聞こえたらすみません)。

私は妊婦なので、COVID-19患者さんを担当することはありませんが、夫は担当しています。この意味を国は理解しているのでしょうか、この現実を知っているのでしょうか。これは単に我が家の一例ですが、このような例がたくさんあるのです。今の医療は、医療従事者の犠牲の上に成り立っていることをもっと知ってほしいです。

悠長な政策をしてないで、ロックダウンを含めたもっと強力な政策をしてほしいです。それが無理というのであれば、COVID-19の扱いをもっと真剣に検討して欲しいものです。もちろん、国の経済に関しては専門外なので、そこの両立は難しいと思いますが、今の日本は医療を蔑ろにしすぎです。

とりあえず、医療の世界は厳しい、ということです。

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