医療現場は厳しいぞ

こんばんは〜、久しぶりに私の知っている医療現場の現状を。

日々COVID-19感染者が増えているこのご時世、例に漏れず私の勤務先もCOVID-19患者を受け入れてます(感染症指定病院ではありませんが、病院が足りてない現状では受け入れざるを得ません)。私は妊娠していることもあり、担当はしていませんし、その病棟に立ち入ることも免除してもらってます。ただ、私以外の特定の先生方は日々、自身の感染リスクと戦いながら診療業務をこなしてます。

夫は感染症指定病院で勤務しているため、中等症〜重症患者を交代で診療してます(もちろん、1番患者に接する機会が多いのは看護師さんなので、リスクは看護師さんより低いです)。そこでよく言われるのが、医療従事者がずっと自粛生活をしている中、遊びや旅行などで感染した人たちをなぜ自分たちがリスクを冒してまで診ないといけないのか、ということです。もちろん、医療従事者になった以上、今回のような事態を覚悟はしていますが、あまりにも自分勝手に遊び回った人たちの感染が後を絶たず、自分の生活全てを犠牲にする価値があるのか、という疑問が実際に多くの医療従事者の間で湧き上がっているのも事実です。

また友人を一例に挙げますと、ある地域の最前線で戦っていた友人がいます。その地域は以前感染が激化していましたが、最近では治ってきてます。激化していた時期に感染リスクを負いながら、全力を尽くし、今やっと落ち着いてきたのに、今度は感染激化地域へ派遣されてしまいました。派遣は色々な理由があったと思いますが、やはり医療機関や医療従事者不足も一因かと思います。その友人は最近子供が生まれ、子育てを楽しみにしていたのですが、その機会を奪われてしまったのです(自分がいつ感染するかわからないため、怖くてとても生後数カ月の子供には近づけません)。その友人もその周りも、やはり、自分の人生を犠牲にしてまで自分勝手に過ごしてきた人たちを診たいとは思えない、というのが本音です。

これは私のまわりの話なので、すべての医療従事者がこう考えてるとは言えませんが、少なくともそういう考えがある程度はあり、その人たちの犠牲の上で今の医療体制が成り立っていることを世間に知って欲しいです。世間ではこのような医療従事者の本音、医療現場の話はあまり上がらず、若者は重症化しにくいだの、夏休みでgo toキャンペーンがあるから旅行に行くだの、国はなぜかマスクを配ろうとしているだの、緊急事態宣言は出せないだの・・もう本当に収束させる気があるのか、と問いたいくらいです。もっと医療現場の声を聞き、本当に必要な対策は何か、何をすべきなのか、税金の使い道を真剣に考えてもらいたいです。極端な話ですが、私個人としては全都道府県ロックダウンをしてほしいくらいですし、実際そのような大掛かりな対策をしないとなかなか収束は難しいと思います。犠牲になる医療従事者を最小人数、最短期間にするような工夫を国には考えて欲しいです。

ということで、もっと医療現場の声、現状を知ってもらいたい、私のここ最近の心の叫びでした(ニュースで見た感染者の脱走とか、もう本当に怒りしか湧きませんでした)。

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